しお麹・しょうゆ麹の作り方と使い方— 料理がしずかに整う、発酵のやさしい知恵 —

自家製しお麹としょうゆ麹の瓶を並べたイラスト 静かに暮らす
毎日の料理をやさしく整える発酵調味料

ネリネ
ネリネ

最近、料理の味が決まらなくて…。

ソラベア
ソラベア

それなら「しお麹」と「しょうゆ麹」を取り入れてみたらどうかな。


冬は気温が低く、体が縮こまりやすい季節。
身体のためにも料理も短時間で仕上げたい時期です。

私自身、疲れている日に台所に立つと、
「今日はどう味付けすればいいのだろう」
と悩んでしまうことが増えました。
そんなとき、小さな瓶に入った“発酵の力”が、想像以上に助けになってくれました。

この記事では、

  • 私が実際にしお麹・しょうゆ麹を暮らしに取り入れてみた体験
  • 気になる疑問(作り方・使い方・失敗しないコツ)
  • 無理なく続けるためのポイント

この3つをゆっくり整理しながらお伝えします。

今日の食卓が、少しでも温かく、やさしく整いますように。


私にとってしお麹・しょうゆ麹が役立った理由

最初に困っていたのは「味つけの迷い」でした。
レシピを見れば作れるけれど、もう少し味に深みが欲しいといつも思っていました。

そんなとき、“しお麹をひとさじ”“しょうゆ麹を少し”——
その小さな一手で、料理がまるで別物のように決まることに驚きました。

しお麹・しょうゆ麹を使うと、どんな変化がある?

麹は、米の甘みと自然なうま味がゆっくり溶け出す調味料です。
しお麹は塩の角をやわらげ、しょうゆ麹は醤油に丸みを与えてくれます。

  • 肉がやわらかくなる
  • 野菜の浅漬けがすぐできる
  • スープに少量入れるだけで味がまとまる
  • 忙しい日でも「料理した」という満足感が残る

特別なテクニックは必要なく、暮らしを静かに支えてくれる心地よさがあります。

ネリネ
ネリネ

無理に頑張らなくても、少しの手順でできるのが嬉しいですね。


基本の考え方が分かると、しお麹・しょうゆ麹づくりは驚くほど簡単になります。

しお麹・しょうゆ麹の作り方(基本の手順)

静かに料理を整えてくれる、2つの発酵調味料。
ここでは、それぞれの「材料・分量・手順」を簡潔にまとめます。

しお麹の作り方(材料・分量・手順)

「こうじと塩を瓶に入れて混ぜているしお麹の作り方のイラスト|手作り発酵調味料の基本工程」
手作りしお麹の基本

材料は「米麹・塩・水」だけ。
基本比率:麹に対して塩30〜35%
(例:麹100gなら塩30〜35g)

瓶に麹と塩を入れ、水をひたひたに注ぐだけでOK。

補足ポイント

・混ぜるのは1日1回、たったの10秒くらい全体に混ぜるくらいで十分
・固い場合は水を少し足す
・常温(20~25°)で1週間ほどすると全体がとろっと麹がやわらかくなったらできあがりです
 夏は普通よりはやく、冬はもっと長くかかります
・完成後は冷蔵で2〜3か月保存できる

しお麹は「塩の代わり」ではなく、 “塩と甘みとうま味をまとめた調味料”。
生姜焼き、サラダチキン、炒め物、どれも迷わず整います。

ソラベア
ソラベア

失敗しにくいから、初めての人しお麹の作り方(材料・分量・手順)にもぴったりだよ。


しょうゆ麹の作り方・使い方は?

しょうゆと麹を混ぜ合わせているしょうゆ麹の作り方イラスト|発酵調味料の簡単な工程
醤油に麹を加えるだけで完成します

作り方はさらに簡単。
乾燥麹にしょうゆをひたひたまで注いで混ぜるだけ。
しお麹は30パーセントの塩をはかるのが手間ですがこちらは麹にしょうゆをいれるだけでもっと簡単です。
麹がしょうゆをすって増えるので瓶の半分くらいに麹をいれてつくりましょう。

常温で5〜7日、毎日1回混ぜれば完成します。
完成後は冷蔵で約3か月保存できます。

使い方

  • “しょうゆ 麹 肉”:鶏むね肉・豚ロースがふっくら
  • “しょうゆ 麹 野菜”:炒め物・煮物のコク出し
  • “しょうゆ 麹 漬け込み”:魚の下味にも合う
  • 卵かけご飯に少量いれると深い味わいに

併せて知っておきたいこと

・表面が「分離」しても問題なし
・「発酵しない」ときは寒さが原因
・強い苦味が出る場合は発酵が進みすぎ

しょうゆ麹は、途中で分離しても心配ありません。混ぜれば元に戻ります。
また、発酵が進みすぎると軽い苦味が出ることがありますが、この場合も香りに異常がなければ使えます。

ただし、強い苦味・変色・カビ・異臭がある場合は、腐敗のサインなので使用せず廃棄してください。

しょうゆ麹は“しょうゆの上位互換”のように使え、料理が一気に深みを持ちます。

ネリネ
ネリネ

味がまろやかになるから、少しずつ加減しながら使えるのも安心です。


私の暮らしで感じた変化

冬野菜のスープにしお麹を少量加えて味付けしている様子のイラスト|寒い日のしお麹レシピ
寒い日はスープに少量入れるだけで味が深まります

しお麹・しょうゆ麹を取り入れて、いちばんよかったと思うのは
味に奥深さがでたことです。

塩、しょうゆだけをつかうと物足りなくて、何か足さなきゃという事から解放されました。

・肉の味も美味しくなる
・浅漬けを作り置きしておくと、野菜を自然に食べられる
・スープも炒め物も、穏やかなうま味でまとまる

忙しい日ほど、こういう調味料が心の余裕をくれます。

ソラベア
ソラベア

毎日続けるには、簡単であることがいちばんだよね。


続けるコツと注意点

・塩分があるため、大さじ1から試すと安心
・発酵は季節でスピードが変わるため、冬はゆっくり
・できあがったら冷蔵庫保存
・大量に作らず、まずは少量で試すほうが失敗しない
・苦味やにおいが不安なときは無理して食べない

発酵は“急がない調味料”。
のんびり育てる気持ちで大丈夫です。


まとめ

しお麹で下味をつけて柔らかく仕上げた豚肉のイラスト|発酵調味料で肉をやわらかくする方法
お肉がふっくらやわらかくなります

この記事のポイントは次の3つです。

【要点①】

しお麹・しょうゆ麹は、初心者でも簡単に作れて失敗しにくい。

【要点②】

肉・野菜・漬け込みなど幅広く使え、味がしずかに整う。

【要点③】

保存期間が長く、毎日の料理の迷いが減る。


しお麹・しょうゆ麹は、静かに暮らしを支えてくれる小さな習慣。
すべてを変えなくても、気になったところから一つだけ試してみてくださいね。

今日も、あなたの食卓がやさしく整いますように。


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