「もうこれからは静かに生きていきたい」
そんな気持ちがふっと浮かんだのは、心も体も限界に疲れていた頃でした。
たくさんのモノを手放したわけではないけれど、少しだけ暮らし方や考え方を変えていくことで、すこしずつ穏やかな時間が増えてきた気がします。
今回は、“静かに暮らす”ために、わたしがそっと手放してみたものを5つ書いてみます。
1.「常に人に合わせなければならない」という思い込み
繊細で内向的、いわゆるHSP気質があると、人よりも先に相手の気持ちを考えてしまうことがあります。
それが当たり前になると、ずっと気を張って疲れてしまいますよね。
わたしも、仕事をしていた頃は帰宅しただけでぐったりして、ほとんど家では眠る事しかできませんでした。
いまは、「無理に合わせなくていい」と思うことが、わたしにとってとても大切なことになりました。
2.「SNSでつながらないといけない」という思い込み
コメントが来るとすぐに反応しなきゃ、と思ってしまうタイプです。
それに、悪意のある言葉や、ほんの一言の嫌味がずっと頭の中でぐるぐるしてしまって――
せっかくの穏やかな時間が、たった一言で苦しい時間になってしまう。
いまは、もう無理につながらないようにしています。
コメント欄を閉じたり、見るタイミングを自分で決めたり。
“距離を選ぶ自由”があることを、やっと知りました。
3.情報の詰め込みすぎ
今の時代、情報はあふれていますよね。
でも、わたしの場合は、仕事で必要なわけでもないので「知らないままでもいいか」と思うようにしています。
知らないことを、わざわざ探さなくてもいい。
静かに生きるために、“知らない”という選択もあるのかもしれません。
4.毎日のメイクや完璧な家事をしなきゃ、という義務感
若いころは、体調が悪くてもオシャレして出かけていました。
「ちゃんとしなきゃ」って、思ってたんです。
でも、50代になった今は、体がつらい日は無理をしない。
“やらない”を選ぶことにも、やさしさがあると感じています。
5.「何者かにならなきゃ」という焦り
若いころは、何者かになって人に認められたかった。
でも今は、「何者かにならなくても、ちゃんとわたしでいられる」
そんな風に思えるようになりました。
もちろん、人によっては上昇思考があって当然です。
でも、わたしは、1日を穏やかに過ごせれば、それで十分だなと思っています。
まとめ:静かさは、小さな決断から始まる
静かに暮らすということは、
たくさんのものを“捨てる”ことではなく、
「静かでありたい」という気持ちを大切にすることなのかもしれません。
ほんの少しずつ、自分にとっての“静けさ”を選んでいく――
それだけでも、暮らしの音はやさしく変わっていく気がします。