8月に入っても、東北南部では、どこか物足りない暑さが続いていました。
7月の終わりには36度くらいの暑い日が数日あったものの、そのあとは25度前後の涼しい雨やくもりの日ばかり。
エアコンをつけるほどの暑さにはならないまま過ぎていき、気がつけば立秋が近づいていました。
8月5日、東北南部の梅雨明けを伝えるニュースを見ました。
ニュースでは、東北南部は8月4日ごろに梅雨明けしたそうです。
梅雨明けの知らせを聞いた日に里山を歩いてみると、いつもよりセミの声が響いていました。
私は、真夏に頭がくらくらくるくらいセミの声が響き渡る自然の中を歩くのがとても好きで、毎年楽しみにしています。
田んぼの稲はまだ青々と育っている途中。
道端にはギボウシの花が咲き、少し前まで白い花を咲かせていた栗の木には、小さな緑色の実がついていました。
暦の上では秋なのに、こちらでは梅雨が明けたばかりです。
今回は、二十四節気の「立秋」の意味や2026年の日付とともに、梅雨明けの里山で見つけた夏の続きの様子をご紹介します。
観察日:2026年8月4日・5日
場所:福島県浜通り
天気:雨・くもり/8月5日に東北南部の梅雨明け発表
気温:25度前後の涼しい雨・くもりの日が中心
立秋とは?暦の上では秋の始まり
「立秋(りっしゅう)」は、季節を24に分けた二十四節気のひとつです。
ひとつ前の「大暑」は、名前のとおり暑さが本気を出すころ。

「立秋」の「立」には、季節が始まるという意味があります。
つまり立秋は、そのまま「秋の始まり」という意味です。
とはいえ、立秋を迎えたからといって、急に涼しくなるわけではありません。
むしろ、これから残暑が続き、一年でもっとも暑い時期になることもあります。
「立秋なのにまだまだ暑い」と思ってしまいますが、立秋は夏が終わる日ではなく、これから少しずつ秋へ向かい始める節目のようなものです。
2026年の立秋はいつ?
2026年の立秋は、8月7日(金)です。
二十四節気には、節気が始まる一日を指す場合と、次の節気が始まるまでの期間を指す場合があります。
2026年の立秋の日付をまとめました。
| 項目 | 日付 |
| 立秋の始まり | 2026年8月7日(金) |
| 立秋の期間 | 8月7日から8月22日まで |
| 次の二十四節気「処暑」 | 8月23日(日)から |
今年は、立秋の直前になって、ようやく東北南部の梅雨明けが発表されました。
暦の上では秋の入り口なのに、実際の季節は梅雨が明けて、これから本格的な夏が始まるところです。
なんだか順番が反対のようですが、今年はそんな少し不思議な立秋になりました。
福島県浜通りでは、涼しい日が続いていた
今年の夏は、例年とは少し違う印象があります。
7月の終わりごろには、36度くらいの暑い日が数日続きました。
ところが、そのあとは25度前後の雨やくもりの日ばかり。
8月に入っても、エアコンをつけるほどの暑さにはなっていませんでした。
「今年はこのまま涼しい夏で終わるのだろうか」と思うくらいです。
梅雨明けが発表されたあと、この涼しさがどう変わっていくのかも気になります。
梅雨明けの里山で見つけた夏の続き
田んぼの稲は、まだ青いまま育っている
家からの散歩コースの一つ、田んぼの脇を歩きました。

稲はまだ穂を実らせる前で、青々とした葉が一面に広がっています。
立秋といわれても、田んぼの景色はまだ夏の途中です。
稲にとっては、秋の実りまでもう少し時間が必要なのでしょう。
暦だけは先に秋へ進んでいますが、田んぼでは、まだ夏の仕事が続いているようでした。
里山に咲く、淡い紫色のギボウシ
里山を歩いていると、ギボウシの花が咲いているのを見つけました。

淡い紫色の花を、少しうつむくように咲かせています。
周りは緑の草ばかりなので、その中に紫色の花があると、自然と目に入ります。
派手な花ではありませんが、静かに咲いている姿がきれいで、思わず足を止めて見入ってしまいました。
姿は見えないのに、頭に響くセミの声
梅雨明けの知らせを聞いた日、里山ではセミの声がいつも以上に大きく頭に響いてきました。
これほどたくさん鳴いているのに、実際にセミの姿を見つけるのは簡単ではありません。
声はすぐ近くから聞こえているのに、木を見上げても、どこにいるのか分からない。
あんなに大きな声で鳴いているのに、姿はなかなか見つからないんですよね。
「こんなに鳴いているのに、みんなどこにいるのだろう」と思いながら歩きました。
網戸にセミの抜け殻
里山ではセミの姿を見つけられませんでしたが、セミの抜け殻には出会うことができました。

小さな抜け殻ですが、よく見ると足の一本一本まで、はっきりと形が残っています。
この中にセミが入っていて、背中を割って外へ出て、羽を広げて飛んでいったのだと思うと不思議です。
姿は見えなくても、抜け殻を見ると、セミたちが確かにこの夏を生きていることが分かります。
白い花から、小さな緑の実へ。栗の変化
少し前の記事では、栗の木に白い花が咲いている様子をご紹介しました。

あのときの花は、今ではすっかり姿を変えています。
葉の間には、とげとげとした小さな緑色の実がついていました。

まだ「栗」というより、小さくて緑色の赤ちゃんです。
これから秋にかけて少しずつ大きくなり、中に茶色い栗が育っていくのでしょう。
同じ木を続けて見てきたので、白い花のあとに緑の実がついたことが、はっきり分かりました
田んぼ道で出会った、水色と黄色のトンボ
田んぼの脇の水辺では、水色のトンボと黄色のトンボを見つけました。

最初に見たときは、2匹がつながるようにして飛んでいました。
どうやら交尾中だったようです。
シオカラトンボのオスとメスは色が違うのですね。
つながっている姿は、ハートのような形になることもあるそうですが、その瞬間は写真に撮れませんでした。
私が近づいたので、2匹は移動してしまいました。
なんだか申し訳なかったです。
立秋の散歩は、梅雨明け後の暑さに注意
梅雨明けが発表されると、「これでもう雨の季節は終わった」と、少し安心した気持ちになります。
ただし、これから急に気温が上がり、本格的な残暑が始まることもあります。
涼しい日が続いたあとは、体も暑さに慣れていません。
立秋と聞くと、もう秋のような気がしますが、散歩をするときはまだまだ夏のつもりでいた方がよさそうです。
暑い時間帯を避け、水分を持ち、無理のない範囲で歩きます。
雨のあとには、田んぼ道や草の生えた場所がぬかるんでいることもあります。
花や虫を見つけると、ついそちらに目がいってしまいますが、足元にも気をつけたい時期です。
まとめ 立秋でも、里山はまだ夏の続き
2026年の立秋は、8月7日です。
暦の上では秋。
でも、里山ではまだ夏の続きです。
同じ道を何度も歩いていると、「前に見たときとは違う」という変化を見つけられます。
次の二十四節気は、8月23日ごろの「処暑」です。
そのころには、稲穂はどれくらい育っているのか。栗の実は、どれくらい大きくなっているのか。
また続きを見に行こうと思います。
ヤマユリの見頃は終わりましたが、少し前まで里山では大きな白い花が咲いていました。
夏の山野で出会ったヤマユリの様子も、こちらの記事でご紹介しています。


