海水浴シーズン明けの原釜尾浜でカニの穴とウミネコの幼鳥に出会った 福島県相馬市の処暑

福島県相馬市の原釜尾浜海水浴場で、処暑のころに波打ち際を歩いた様子 自然から見る二十四節気

2026年8月21日、福島県相馬市の原釜尾浜海水浴場を歩きました。
処暑を前に、海水浴シーズンが明けた浜がどんな様子になっているのか気になって出かけてみました。

原釜尾浜の海水浴場開設期間は2026年7月18日から8月16日まで。
訪れた21日は、シーズンが終わって5日後、処暑の2日前にあたります。

砂浜には大きな丸い穴がいくつも残り、波打ち際では茶色い羽の鳥にも出会いました。
海水浴の人がいなくなったあとの砂浜には、また違う姿がありました。

処暑の基本情報

節気名 処暑

読み方 しょしょ

2026年の始まり 8月23日

意味 暑さがおさまり始めるころ

今回の観察メモ

  • 観察日:2026年8月21日(処暑の2日前)
  • 場所:福島県相馬市・原釜尾浜海水浴場
  • 天気:曇り、今にも雨が降り出しそうな空
  • 気温:28℃前後
  • 風:ほぼなし
  • 海水浴シーズン:7月18日〜8月16日(終了5日後)
  • 観察時刻:12時ごろ
  • 潮の状況:干潮後、満潮に向かって潮が満ちている時間帯

海水浴シーズンが終わった砂浜

原釜尾浜には、車を停められる場所がいくつかあります。
今回利用したのは10数台ほどの小さめの駐車スペースで、近くにトイレもありました。

原釜尾浜海水浴場近くの駐車スペース
今回利用した海岸近くの駐車スペース。建物がトイレです。(2026年8月21日筆者撮影)

海水浴シーズン終了から5日。
空はずっと曇っていて、雨が降り出してもおかしくない色でしたが、そのぶん日差しが強くなく、砂浜を歩くにはちょうどよい天気でした。

海水浴シーズン終了後の原釜尾浜海水浴場の砂浜
2026年8月21日、海水浴シーズンが終わって5日後の原釜尾浜。人の姿はほとんどありません。(2026年8月21日筆者撮影)

海水浴の時期には、どうしても人や海そのものに目が向きます。
でもこの日、砂浜で最初に目に入ってきたのは、あちこちに開いた丸い穴でした。

砂浜に多数見つかったカニの巣穴

波打ち際に比較的近い場所に、大きな丸い巣穴がいくつも開いていました。
近づいてみると、穴が大きく目立ちます。

原釜尾浜の砂浜にいくつも開いたカニの巣穴
砂浜には丸いカニの巣穴がいくつも見られました。(2026年8月21日筆者撮影)

カニの姿もかなり遠くからなら動いているのが見えましたが、人が近づくと一瞬で穴の中へ隠れてしまい、しばらく待っても出てきませんでした。

今回見たカニがどの種類なのかは確認できていません。
巣穴の正確な数や直径、波打ち際からの距離も測っておらず、見た目の印象としてお伝えするにとどめます。

写真を見返すと、巣穴の近くには枯れ草なども打ち上がっていました。
ここまで波が届くこともあるようです。

巣穴と波への疑問、調べてみたこと

波打ち際に近い場所にも巣穴があることが気になりました。
ちょうど潮が満ちてくる時間帯だったこともあり、この先この穴に波が届くのだろうか、満潮になったらどうなるのだろう、という疑問です。

原釜尾浜の砂浜にいくつも開いたカニの巣穴
カニの巣穴を近くから撮影した様子。(2026年8月21日筆者撮影) 

気になって調べてみたところ、J-STAGEに「北限のスナガニの季節的な砂浜利用パターン」という論文が見つかりました。

それによると、スナガニの巣穴は夏には満潮線付近に多く見られ、波によって砂が削られる場所よりも上に分布していて、巣穴の平均的な最深部は約40cmだったそうです。

波打ち際のすぐ近くに見えても、実は波の影響を受けにくい位置を選んで巣穴を作っているみたいです。

ただ、今回見た穴がスナガニによるものかどうかはカニの姿を見られなかったので分かっていませんし、この場所で実際に満潮線がどこにあったかも確認していません。
あくまで一般的な生態としての情報として受け止めています。

参考資料 J-STAGE「北限のスナガニの季節的な砂浜利用パターン」

波打ち際で見たウミネコの幼鳥

原釜尾浜の波打ち際を歩く茶色い羽の海鳥。(2026年8月21日筆者撮影)

砂浜の中央あたりに海へ続く浅い水の流れがありました。
歩いてみると海水よりも温かく感じます。
そこに茶色い羽の鳥が一羽いました。

撮影できたのは1枚だけです。写真には、全身の茶色い羽と、細かい模様がはっきり写っていました。
人が近づくと、鳥はすぐに飛んでいってしまいました。

帰宅後にGoogleレンズで写真を確認すると、「ウミネコの幼鳥」と表示されました。
これはあくまで画像認識による判定で、専門家による確認ではありません。

改めて資料を確認すると、ウミネコの幼鳥は全身が黒褐色の羽毛に覆われ、肩や翼の上面の縁は淡い褐色になること、くちばしと足はピンクを帯びた淡い褐色で、くちばしの先だけが黒いことが記録されています。
成鳥の羽に生え変わるまでには3〜4年かかるとされ、今回の写真の茶色い羽の様子は、この幼鳥の特徴と近いものでした。

数年前、松島観光に行った時、福浦島にむかう赤い長い福浦橋を渡った時、真ん中くらいでウミネコが止まっていて、私が近づいてもいつまでも逃げず、お互いずいぶん接近するまで歩きました。
その時ウミネコは結構大きく悪そうな顔をしているな、と思ったものです。

今回見た幼鳥は、以前見た成鳥とはずいぶん違う自然になじむ茶色い姿でした。
Googleレンズでウミネコの幼鳥とわかり姿を見ることができたのは嬉しかったです。

なお、遠くのテトラポットの方角からは、ウミネコの成鳥のような鳴き声も聞こえていました。

まとめ 処暑直前の海の様子

この日の気温は28℃。海に足を入れると気持ちよく、まだまだ夏らしさを感じました。
処暑が近いとはいえ、暑さはもう少し続きそうです。

原釜尾浜の波打ち際を裸足で歩く様子
曇り空で気温は28℃前後。海に足を入れると気持ちよく感じました。(2026年8月21日筆者撮影)

一方で、海水浴シーズンが終わった砂浜には、大きなカニの巣穴が見られ、波打ち際ではウミネコの幼鳥と思われる鳥にも出会いました。
人が泳ぐ時期には目が向きにくい生きものの気配が、シーズンが終わったことで見えやすくなっていたように思います。

次にこの原釜尾浜海水浴場を歩くときには、巣穴の主の正体を確かめられたらと思います。


帰りには、近くにある浜の駅松川浦へ立ち寄りました。
平日にもかかわらず、県外ナンバーの車で賑わっていました。

浜の駅松川浦の駐車場
帰りに立ち寄った浜の駅松川浦。平日でも多くの車が停まっていました。(2026年8月21日筆者撮影) 

少し前の立秋のころには、福島県浜通りの田んぼや里山を歩きました。
海辺とはまた違う、夏から秋へ向かう自然の様子を記録しています。

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