私の住んでいる福島県浜通りでは、春分のころになっても朝方は0度近くまで下がり、日中も7〜8度ほどで、まだ寒さが残ります。
3月下旬になると日中は10度を超える日が増えてきて日差しがやわらかくなり、春の気配を感じやすくなります。
暖かい日が続いたと思ったら、また真冬のような寒い日がきて身体がついていくのも大変、そんな時期が春分です。
春分の基本情報
節気名 春分
読み方 しゅんぶん
2026年の日付 3月20日
意味 昼と夜の長さがほぼ同じになるころ。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日でもあります
寒さが残る浜通りと、昼夜がほぼ同じになるころ

春分の日は、「しゅんぶんのひ」と読みます。
もとになっている「春分(しゅんぶん)」は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。
二十四節気では、1年を24の季節に分けて考えます。
春の節気は、次のように続いていきます。


この流れで見ると、春分は春の中では四番目にあたる節目です。
「分」という字には、分ける、等しくするといった意味があります。
春分は、昼と夜の長さがほぼ同じになるころを表す言葉です。
寒さが少しずつゆるみ、光の感じが変わってきて、春がひとつ深まっていく。
春分の日は、そんな自然の変化の中に置かれた祝日です。
季節の節目「春分」と、祝日「春分の日」
似た言葉なので、少しわかりにくいですよね。
シンプルに整理すると、こうなります。
- 春分 … 二十四節気の名前、季節の節目
- 春分の日 … その春分にあわせて定められた祝日
つまり、春分は季節の名前、春分の日は祝日の名前ということです。
日常ではほぼ同じように使われることもありますが、厳密にはそれぞれ意味が違います。
春分のころに思い出す、お彼岸とぼたもち
春分の日は、祝日法では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされています。
とはいえ、何か特別なことをしなければいけないわけではありません。
ただ、昔からこの時期によく見られる過ごし方はあります。
お墓参りをする

春分の日のころは、春のお彼岸の時期でもあります。
そのため、お墓参りをしたり、ご先祖さまのことを思ったりするご家庭も少なくありません。
お彼岸とは、ご先祖さまを思い、お墓参りをする時期として親しまれている期間のことです。
春のお彼岸は、春分の日を真ん中にした7日間にあたります。
春のお彼岸には、ぼたもちを食べる風習もよく知られています。
地域やご家庭によって違いはありますが、春らしいやさしい習わしのひとつです。
私の住んでいる田舎でも、昔はお彼岸のころになると、お隣のおばあさんが手作りのぼたもちを持ってきてくださることがありました。
今はもういらっしゃいませんが、春になると思い出す、懐かしい記憶のひとつです。
自然にふれる
春分の日は、自然を大切にする意味を持つ祝日です。
散歩に出て日ざしや風を感じたり、道ばたの草花をゆっくり眺めたりするだけでも、この日の意味とどこかでつながっているように感じます。
私の周りでも、春分のころになると、道ばたのオオイヌノフグリが目に入り、春が少しずつ近づいてきたことを感じます。
風の強い日も多い地域ですが、風が吹いていない日は田んぼ道を歩きながら、おたまじゃくしを眺めるのが楽しみでした。
夕方の明るさと、道ばたのオオイヌノフグリ
春分のころになると、景色が少しずつやわらかくなってきます。
朝晩はまだ冷えていても、昼間の日ざしには春らしい明るさが混じります。
私が住んでいる沿岸では、3月20日ごろになると、夕方でもまだ明るいと感じる日が増えてきます。
空は淡い水色に見え、日没がずいぶん遅くなったことに気づくと、春が進んでいるのだと感じます。
寒さは残っていても、真冬のように芯から冷える感じがやわらぎ、ようやく身体が少し楽になってくる時期です。
草木の芽がふくらみ、道ばたの花が増えはじめ、散歩の足もとも冬とは少し違って見えてきます。
啓蟄が「小さないのちの目覚め」だとすれば、春分は「光が地上に広がっていく季節」と言えるかもしれません。
大きく何かが変わるというより、空の色、風のにおい、土のやわらかさ。
そうした小さな変化に気づきやすくなるのが、春分のころです。
特別な予定がなくても、身近な自然を見る

春分の日だからといって、特別な予定を入れなくてもよいと思います。
むしろ、静かに季節を感じるのに向いている日かもしれません。
たとえば──
- いつもの道を少しだけゆっくり歩いてみる
- 空を見上げて、冬との光の違いを感じてみる
- 窓を開けて、外の空気を部屋に入れてみる
- ぼたもちや春らしいお茶を用意して、ひと息つく
- 玄関先や庭の草花をじっと眺めてみる
にぎやかなイベントがなくても、季節の変わり目をちゃんと受け取る時間になります。
春分の日は、春を急いでつかむ日ではなく、自然の変化にそっと気づく日なのかもしれません。
まとめ 春分の日は、春の光に気づきやすい節目
- 春分にあわせて定められた祝日であること
- 2026年は3月20日であること
- 昼と夜の長さがほぼ同じになるころの節目であること
- 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされていること
冬から春へ。
見える景色はゆっくりとしか変わらなくても、光や空気の中では、季節が確かに動いています。
春分の日は、その変化に気づきやすい日です。
寒暖の差が激しくて、体調を整えるのが難しい時期だと思いますが、忙しい毎日の中でも、空や風や草花に少し目を向けてみると、春の深まりがやさしく感じられるかもしれません。
春分を過ぎるころから、身近な場所でも春の花が少しずつ目立つようになります。
次は、散歩で見かけた水仙の咲く時期や特徴について紹介しています。


